「現職がブラック企業で早く辞めたい」
「上司のパワハラでこれ以上続けられない」
など、悩んでいる人は多いと思います。
僕も潰れ(潰され)かけたことがあるのでわかります。
ですので、すぐに辞めたい気持ちもわかります。
でもすぐに辞めてはいけません。
その理由と、対処法について
経験者である僕が解説していきます。
本記事の内容
- すぐに辞めてはいけない理由
- すぐに辞めたい場合の対処法
この記事を書いている僕は、
エンジニア歴20年、転職経験4回、
転職サイト利用歴5年以上のヘヴィユーザーです。
※20年程前(1回目の転職の際)にも利用していましたが、
10年以上のブランクがあり、利用歴にはカウントしていません。
登録サイト数10社以上(エージェント含む)
国内の主要サイトはすべて網羅しています。
このように、実際に転職サイトを使い倒している僕が忖度なく解説していきます。
すぐに辞めてはいけない理由
「すぐに辞めてはいけない」
というのは、言い換えると
「しっかり転職活動をやって、次が決まってから辞めるべき」
ということです。
その理由をご説明します。
- 空白期間が、転職活動に悪影響を及ぼす。
- 中々内定が取れない状況になった時に、選択を誤ってしまう。
大きくはこの2点になります。
では、それぞれ解説していきます。
空白期間が、転職活動に悪影響を及ぼす
これはよく言われていることなので、既に聞いたことがあるとは思いますが、改めてその理由を明示しておきたいと思います。
悪影響とは何かということになりますが、
主なところでは「採用側の心証が悪くなる。」ということが挙げられます。
今度は、なぜ心証が悪くなるのかという疑問を抱くと思いますが、その答えは、
採用側が「なぜ空白期間を作ったのだろう」という疑問を抱くためです。
そして、面接の時に必ず聞かれます。
ですから、空白期間を作ったことについて、明確な、納得できる理由があれば特に心証を悪くすることはありません。
むしろポジティブな印象を与えることもできるでしょう。
しかし、実際のところ、殆どのケースで空白期間をポジティブに説明するのは難しいのではないかと思います。
これは空白期間の有無に限らず、必ず聞かれる「転職理由」に通じるものがあります。
転職理由も色々あると思いますが、基本的にネガティブなことは言ってはいけません。
例えば、仕事が合わない(失敗が多い)、上司と合わない(パワハラで病んだ)などです。
よくある理由ではありますが、これらを言ってしまうと
「採用しても、また同じことを言って辞めてしまうのではないか」
と思われ、警戒されてしまいます。
ですから、転職理由は必ずポジティブなものでなければいけません。
例えば、
「自分はこういうキャリアビジョンを持っていて、それを実現するためにこのようなことがやりたいが、現職の上司に相談したところ『会社の方針にそぐわないからダメだ』と明言されたので、転職を考えました。」
という感じです。
面接官や採用担当者に「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらわなければなりませんから、
そういう意識で「転職理由」を明確に準備しておきましょう。
「空白期間」についても同様になりますが、
例えば、「自分のキャリアプランを実現するために資格を取得したのですが、試験まで時間がなかったので、退職して試験に集中しました。」
という感じでしょうか。
もちろん、その資格は、応募した求人案件とマッチしていなければなりませんし、資格取得の実績が必要ですので、かなり難易度が上がります。
ですから、空白期間がない方が無難だという判断になります。
中々内定が取れない状況になった時に、選択を誤ってしまう
すぐに内定が取れれば良いのですが、必ずしもそうなるとは限りません。
わかっていても、中々決まらないと焦ってきます。
収入もなくなり、生活が維持できなくなることも起こり得ます。
焦ってしまうと、判断基準もぶれてきて、妥協して前職より悪いところに転職してしまうことにもなりかねません。
転職はタイミングやご縁もありますので、焦らずじっくりやるべきなのです。
すぐに辞めたい場合の対処法
しかしながら、すぐに辞めたい状況にある方もいらっしゃると思います。
いえ、転職を考えている方の多くがそうかも知れません。
一度病んでしまうと、立ち直るのは簡単ではありませんから、早く辞める方が本当はいいのです。
ですから、できるだけ早く、確実に転職してしまう必要があります。
とはいえ、できるだけ早くといっても、1~2か月はかかります。
余裕があれば、半年~1年程度は欲しいところです。
ですから、最短コースを目指さなければなりません。
上記を前提として、おすすめの転職活動法を解説していきます。
転職エージェントサービスに登録する
まず、転職サイトではなく、対人サポートがメインサービスであるエージェントを選びましょう。
時間がないので、対人サポートは必須です。
※時間に余裕がある場合は、オーソドックスな方法がよいので、こちらの記事を参考にしてみてください。
参考記事
失敗しないエンジニアの転職の手順【実体験を基に7STEPで解説します!】
最近は転職が当たり前になり、人手不足や、ジョブ型採用等の人事思想の変化等から、転職エージェントが林立しています。
本当にたくさんあるので、どこを利用したらよいかわからないと思いますので、急いで転職したい方におすすめのエージェントをご紹介します。
一部の例外を除き、転職支援サービスは無料で利用できます。
活動を始めると視界が明るくなり、ポジティブになれると思いますので、すぐに登録して活動を始めましょう。
色んな情報が入ってきて視野も広がりますし、自身のキャリアにプラスになります。
損はしないはずです。
おすすめのエージェントは以下にあげた3社です。
状況に合わせてどちらかを選び、登録しましょう。
- ~30代前半→doda(デューダ)
- 技術職→メイテックネクスト
- ミドル~ハイクラス→JACリクルートメント
ではそれぞれ詳しく説明していきます。
doda(デューダ)
こちらは聞いたことある方も多いと思いますが、業界最大手の一社です。
ネットでは転職サイトに分類されることが多いですが、実際は対人サポートがあり、エージェントサービスになります。
求人案件数もかなり多いです。
転職サイトといえば、リクナビネクストやマイナビ転職なども有名ですが、案件数がdodaの方が多く、対人サポートがありますので安心感があります。
リクナビ系のエージェントとして「リクルートエージェント」もありますが、僕が利用した時は、とにかく応募しろ応募しろと言うだけで、有益なサポートは受けられませんでした。
担当者にもよるとは思いますが、基本的にこういうビジネススタイルなんだと思います。(※個人的な印象です)
とはいえ、案件数は多いので、僕は登録はずっと継続していて、情報収集用に利用しています。
ではdodaの特徴を挙げてみます。
①求人数が多い
求人数は非公開ですので、正確な数字はわかりませんが、サイトでの公開案件数が20万件程あり、8割は非公開との情報もありますので、100万件程あると推定されます。
これはかなりの案件数です。
因みに、リクナビネクストやマイナビ転職等の転職サイトは、非公開求人という概念がありません。
企業側との仲介者(=エージェント)がいないためです。
転職サイトの比較についてはこちらの記事をご覧ください。
【初めての転職】技術職向けおすすめ転職サイトまとめ【経験者が解説】
この記事に記載している通り、リクナビネクストで約52,000件、マイナビ転職で約15,000件です。
※求人数は常に変動しています。
企業側は非公開で求人を行いたいため(情報漏洩防止などのため)、エージェントに仲介してもらっているというわけです。
ですから、エージェントの方が求人数が桁違いに多く、優良案件も多いので、自分では見つけられなかった求人もエージェントサービスに登録することで見つけることができます。
いい求人情報は、その辺には転がっていないというわけです。
そんなエージェントサービスの中でも案件数が多くて有名な、業界最大手のリクルートエージェントが20~30万件程と言われていますので、dodaの求人数は圧倒的と言えます。
実際に、僕も長らくリクルートエージェントを利用しており、60~80件程度は応募しましたが、その後に登録したdodaで初めて見る案件が多数ありました。
体感的にも2倍以上の案件はあるのでないかと思っています。
ですから、
- 転職サイトで自分にあった求人が見つからない。
- 希望条件が多く、該当する求人がない。
- 自身の経験が活かせる仕事の見つけ方が分からない。
という人には重宝するはずです。
希望にあった求人を紹介してもらえると思いますよ。
②サポートが充実している。
転職のプロによる転職活動サポートが受けられます。
これはエージェントサービスだから当たり前と思われるかも知れませんが、某大手エージェントは、殆ど有益なサポートはありませんでした。
担当者による場合もありますし、利用者側の個人的な条件の差など、色んな要素はあると思いますので、実際に使ってみないとわからないものではあります。
ただ、一通り主要なサービスを利用した僕の結論としては、dodaが一番良かったです。(ミドル以上は除く)
ですから、
- 初めての転職で何をしていいかわからない。
- 履歴書・職務経歴書の書き方が分からない。
という初心者(?)の方には絶対おすすめのエージェントです。
因みに、サポート内容は基本的に他エージェントと同じで
- キャリアカウンセリング
- 求人案件の紹介
- エントリー、書類作成のアドバイス
- 推薦状作成
- 選考結果・面接日程等、企業とのやり取り窓口
- 面接のアドバイス
などなど、分からないことを転職のプロに相談できるため、初めての転職で不安な方でも安心して転職活動を進めることができます。
また、履歴書・職務経歴書をブラッシュアップするアドバイスしてもらえますし、応募の際の推薦状など頼りになります。
実は、転職では人柄が最も重視されます。
ですから、職務経歴書等では伝えきれない人柄や考え方など、エージェントと人間関係を作って企業に売り込んで貰えれば、かなり有利になります。
正直、転職を考えているなら、dodaに登録しない理由はないくらいに考えています。
メイテックネクスト
メイテックネクスト
聞いたことがない方も多いかと思いますが、親会社は株式会社メイテックといって、エンジニア専門の派遣会社です。
高単価のハイエンドな人材派遣会社として、製造業では認知度の高い優良企業です。
誰もが知っている大企業のプロジェクトに人材を送り込んでいます。
そんなメイテックの強力な企業とのコネクションやノウハウを生かした転職支援サービスがメイテックネクストです。
案件の豊富さもありますが、何といってもエージェントの優秀さが高評価ポイントです。
一般的には、優秀なエージェントは、ミドル~ハイクラスで活動をする傾向があります。
これはビジネスで考えると仕方がないことです。
しかし、メイテックネクストは、他の大手転職エージェントと違いキャリアのクラス分けを設けていない(例えばリクルートの場合、リクルートエージェントとダイレクトスカウトというようにクラス分けしています)ので、担当エージェントの外れが少ないです。
僕は、技術系職種の転職エージェントはメイテックネクスト一択だと思っています。
メイテックネクストとリクルートエージェント両方登録して比べてみるとその違いが分かると思います。
こちらの記事も参考にしてみてください。
【技術系職種限定】初めての転職で失敗しないおすすめの方法【経験者が伝授します】
JACリクルートメント
JAC(ジェイ エイ シー)リクルートメント
聞き慣れない会社だと思いますが、ミドル~ハイクラス転職で、2019~2021年の3年連続満足度1位の今最も注目の転職エージェントです。
国内大手はもちろんのこと、外資系企業も多く扱っており、案件も充実しています。
ミドル以上で収入アップを狙っている人はこちらに登録して損はないです。
因みに、ハイクラス転職支援で有名なサービスに「ビズリーチ」というものがありますが、利用料がかかるので、登録をためらっている方もいらっしゃると思います。
実は、ビズリーチ内でもJACリクルートメントのヘッドハンターが活動されています。
ですから、ビズリーチの有料会員になる前に、JACリクルートメントに登録することをおすすめしています。
技術系職種の方はメイテックネクストと、プラスアルファでdodaかJACかどちらかを選んで登録して、転職活動をスタートさせましょう。
dodaの無料登録はこちら
転職成功の秘訣は【非公開求人】にあった!/DODAエージェントサービス
メイテックネクストの無料登録はこちら
ものづくりエンジニア
JACリクルートメントの無料登録はこちら
JAC Recruitmentの無料転職サポート
エージェントに相談する【サービス利用時の3つの注意点】)
もうあとはエージェントに任せるということになるのですが、相談にあたっての注意事項を3点お伝えしておきます。
- オープンマインドで、本音を話しましょう。
本音で語らないとこちらの気持ちは伝わりません。
企業側にいい人材として紹介し易いように、誠実に対応しましょう。 - こちらの要望を聞いてもらえない時は、担当者を変えてもらいましょう。
滅多にないのですが、エージェントもビジネスでやっていますから、自分や企業側に有利なように話をすることもあります。
利用者であるあなた側に立って考えてくれる担当者についてもらいましょう。 - いくら急いでいても、焦ってはいけません。
「急いては事を仕損じる」と言います。
エージェントが急かしてくることもあるかも知れませんが、一度落ち着いて、冷静になって考えましょう。
将来のことを考えているとワクワクしてきませんか?
急いで転職したくて始めた転職活動も、いざ初めてみたら中々新鮮で、楽しいものです。
活動を進めていくうちに、「実は現職の方がいいかも」と客観的に再評価できるかも知れません。
可能性は無限です。
折角ですから、楽しみながら、活動をしていってください。
あなたの転職活動の成功を祈ります!
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