Hyundai(現代自動車)が日本市場に戻ってきます。
【参考記事】
Hyundaiの新型EV、再参入する日本市場を開拓できるか
今回はEV・FCV(ZEV/Zero Emission Vehicle)に絞り、日本国内に販売店は持たずオンライン販売で勝負するとのこと。
できるだけリスクを無くして再トライという感じでしょうか。
この情報からは、前回の失敗をどのようにレビューしたのか不明ですが、恐らく反省もなく、
「EVなら売れるかも」
「オンライン販売だけにしたらリスクは殆どないし」
みたいな、テスト感覚の印象を受けます。
販売台数の目標も設定していないとのことです。
判断としては正しいと思います。
売れませんから。
正確に言うと、前回参入時に購入した人は買うかも知れません。
※前回は1.5万台程販売したとのこと。
これは想像の話になりますが、前回の購入者は韓国人か、韓国系企業の関係者ではないかと推測します。
でなきゃ、売れません。
サムスン製スマホの日本国内シェアは今でこそ10%程あり健闘していますが、日本に参入した時は全く売れませんでした。
世界シェアNo.1をひた走っていて、満を持して参入したのにも関わらずです。
ヒョンデ(旧ヒュンダイ)もサムスンも、売れなかった原因は同じです。
ここに気付かず、何の手も打たずに再参入しても、結果は変わりません。
サムスンですら、年々少しずつシェアを伸ばして長い期間かけてやっと10%にまで到達したわけです。
大変な苦労をされたと思います。
しかし、自動車業界はもっと厳しいと思いますよ。
品質要求も高いですし、ブランドイメージの影響が強いですから。
ユーザーとしては、サービス体制が整っていないのも不安ですね。
隣国ですので修理部品の供給は何とかするのかも知れませんが、リコール対応はどうするのか。
売れなきゃリコールもないので、売れてからサービス網を構築するという考えもありなのかも知れませんが。。。
参考記事には
「~価格や航続距離などを見ると、競争力は十分にあると感じました」
との記載がありましたが、価格や性能で負けたのが原因ではありませんから、これは全く見当違いだと思います。
日産の新型EV「アリア」を引き合いに出し、
「日産自動車など日本メーカーの強力なライバルになるかもしれません。」
とも言っています。
申し訳ないですけど、ヒョンデとニッサンじゃ、値段が高くても走行距離が短くてもニッサンを買いますよ。
別に反韓でも嫌韓でもありません。
(むしろ僕は韓国好きな方だと思います。)
クルマは、スマホや家電とは訳が違うんです。
まず安全への影響度が違います。
クルマは命にかかわりますからね。
金額においては桁が違います。
大きな買い物ですから、失敗はしたくないのです。
そして、一番大きな要素はステータスではないでしょうか。
スマホも、導入期~成長期はステータス的な要素もあったと思いますが、段々コモディティ化して、生活の一部になりました。
今や家電と同じ感覚です。
だからサムスンが受け入れられたという側面もあると思います。
いや、ハードルが下がったと言う方が近いのかも知れません。
(もちろん、Galaxyブランドを使ったことも好材料だったと思います)
一方クルマは、地方では生活に必要な「足」ではあるものの、ステータスシンボルの要素はまだ根強く残っています。
ヒョンデはそのステータスを提供できるでしょうか。
ただでさえクルマ離れが進んでいる今の日本で、わざわざ韓国車を買う理由がないのです。
とは言え、無策で再参入したとも思えませんので、営業戦略をどう打って出るのか、注目する価値はあると思います。
2022年5月に日本国内発表、7月から納車開始とのことです。
動向を見守っていきたいと思います。
コメント