市場価値とは
まずは“市場価値”の定義付けから行わなければなりません。
一般的な“市場価値”の場合、モノやコトが売られている(取引されている)価格、つまり相場のことですね。
では、転職における“市場価値”とはなんでしょうか。
まず、“市場”とは、求人の募集と応募が行われている場所。
つまり、転職サイトなどですね。
ここで取引されているのは求職者ですが、その価値を判断するのは企業側です。
そしてその判断基準は、求職者の経験・スキル・人間性などになります。
従いまして、“転職における市場価値”とは、
「企業が査定する、自分の経験・スキル・人間性」
ということになります。
自己評価ではなく、企業側が査定するというところがポイントです。
また、希少なもの、ニーズが高いものほど、市場価値は高くなるという市場原理についても念頭に置いておかなければなりませんね。
キャリア・スキルの棚卸しを年末にする意義
他の記事にも度々書いていますが、キャリア・スキルの棚卸しはとても重要です。
棚卸しは、振り返りでもあり、整理でもあるので、いつやってもいいのですが、年始に目標を立てると思いますので、それとセットに考えた方が良いと思うのです。
目標を立てなければ前進は難しいです。
そして、目標達成のため、そして次の目標設定のために振り返りが必要になってきます。
だから、この棚卸しを年末にやることに大きな意味があって、年始に目標を立てるのと同等以上に大切なことだと思っています。
今年一年、やりたいことはできたでしょうか。
なりたい自分に近づけたでしょうか。
なんとなく過ごしていては、なんとなく時間が過ぎていきます。
そんな何気ないところに幸せを感じる場面もあるかも知れません。
それは否定はしませんが、長い目で見たときに、生き残りをかけたサバイバルが待っていることも念頭に置いておかなければなりません。
じっくりと自分も見つめ直し、昨日より今日、今日より明日とレベルアップを目指していきましょう。
人それぞれ、いろんなライフスタイルがあります。
仕事ばかりではいけませんし、仕事をしないわけにもいけません。
それぞれの幸福や目標に向かって頑張っていくために、振り返ってみましょう。
念のため補足ですが、棚卸しは年末に限らず、転職をするしないに限らず、定期的に行いましょう。
年2~3回くらいはやった方が良いです。
会社の目標設定を半期に一度やると思いますので、その時に一緒にやると良いと思います。
棚卸しの方法
参考になるサイトをご紹介します。
自分に合った転職先を見つける「キャリアの棚卸し」
技術系に特化した転職サイト「type(タイプ)」です。
具体的なやり方が記載されているので、初めてでもステップバイステップで形にできると思います。
ただ、1点捕捉したいことがあります。
当該ページに「転職活動の最初にキャリアの棚卸しをすべき理由」ということで、4つ挙げられています。
その4つをそのまま引用します。
- 自分が目指せる転職先が分かる
- 転職先の選択肢が広がる
- 転職のタイミングを判断できる
- 応募書類や面接準備の土台になる
どれも重要で有益なことです。
しかし、残念ながら一番重要なことが書かれていません。
転職サイトだから仕方ないのかも知れませんが、ユーザー側からみた最重要事項はこの4つ以外にあります。
その最重要な事項とは、
「自分のキャリアビジョンを描く」
ということです。
転職は目的ではなく、手段なのです。
これを履き違えてはいけません。
この棚卸しによって、現職に残る方が良いという結論に至るケースもあります。
「なぜ転職するのか」
を見つめ直し、明確にするということが必要です。
自分が描いたキャリアビジョンを実現するために優先順位を決めていくのです。
例えば、収入アップより経験を優先すべきタイミングかも知れません。
家庭を優先するタイミングかも知れません。
人それぞれライフプランも違うはずですので、それを踏まえたキャリアプランを作りましょう。
市場価値を上げる方法
先述の通り、市場価値が高いものは、希少でニーズがあるものです。
ですから、企業が求める人材像が分かればよい訳です。
その方法は、大きく2つあります。
- 転職サイトで求人票をみる。
- 転職エージェントに聞く。
では具体的に解説していきます。
転職サイトで求人票をみる
手順としては、
- 転職サイトに登録する
- 求人票をみる
となります。
求人サイトですが、たくさんあって悩むと思いますが、
取り敢えずリクナビネクストに登録しましょう。
これについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
【関連記事】
【初めての転職】技術職向けおすすめ転職サイトまとめ【経験者が解説】
【関連記事】
失敗しないエンジニアの転職の手順【実体験を基に7STEPで解説します!】
次に求人票をみますが、チェックポイントは以下の通りです。
- 企業側の求人理由(事業拡大のため、欠員補充のためなど)
市場動向をキャッチするよう意識します。 - 求めるスキル(スキル・経験が必須なのか、優遇なのか、不問か)
大抵の場合、なにかしら記載されています。 - 求める人物像
これも大抵記載されていますが、コミュニケーション能力や自分で考えて行動する自立型人材みたいなことが書かれていることが多いです。 - この段階では待遇面は気にしない。
今はニーズをリサーチしている段階ですので、目的を見失わないようにしましょう。
※「給与=市場価値」ではないのかと思われるかも知れませんが、会社規模や業界によって給与水準は違いますので、余計なフィルターが掛からないように気を付けましょう。
これで大体のニーズは掴めるはずです。
転職エージェントに聞く
次に、転職エージェントに聞くという方法があります。
エージェントは転職支援のプロです。
企業とも直接繋がっており、色んな情報を持っています。
ですから、求職者のキャリアをヒヤリングして、客観的にニーズがあるかどうかを見定めてくれます。
また、エージェントは非公開求人を多数抱えており、転職サイトに掲載されている案件より良い案件が多いので、是非とも利用しておきたいところです。
転職エージェントを利用するには、まずは転職エージェントサービスに登録しなければなりません。
最近は転職エージェントもすごい種類があってどこに登録するか悩むと思います。
どこに登録すればよいかはキャリアや職種によって違ってきますが、まずは「dode(デューダ)」に登録しましょう。
因みに、リクルートエージェントは案件数が多いので情報収集には最適ですが、エージェントに相談する目的ではおすすめできません。
ネットで「担当エージェントの当たり外れがある」との情報が良く見受けられますが、本当に当たりがあるのか疑問です。
登録は是非やっておいた方がいいとは思いますが、相談しようとかフィードバックを貰おうとか過度な期待はしないようにしましょう。
他に、エンジニア向けでは「メイテックネクスト」も良いと思います。
運営会社であるメイテックは、技術者派遣の会社で、大手メーカーと強力なコネクションがありますので、情報の質も良いです。
エージェントでは、ピンポイントで企業側のニーズを聞くことが可能なので、情報収集の効率は高いのですが、注意点があります。
・対象が、エージェントが抱えている案件に限られてしまう。
・エージェント側のビジネスのやり方の影響を受ける(担当者による)。
・担当者によっては、大した相談もできず、フィードバックも貰えないことがある。
これを認識した上でサービスをうまく使ってください。
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メイテックネクスト
上記を踏まえ、棚卸ししたキャリアから職務経歴書を作成し、ブラッシュアップしていきましょう。
あなたの転職の成功を祈ります!
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