・40代で転職したいけど、転職先あるかな?
・転職活動をしているけど、中々書類が通らない。どうすればいいの?
・ポータブルスキルが大事って聞くけど、ポータブルスキルってなに?
と思っている方が多いと思います。
僕も40代で転職した時に苦労したのでわかります。
30代の転職の時と同じことをしていたので苦労したのですが、40代には40代のやり方があることがよくわかりました。
その経験を踏まえ、40代の転職におけるポイントをお伝えしています。
今回は、必須スキルとも言える「ポータブルスキル」について解説したいと思います。
本記事の内容
- 40代の転職に必要なスキルとは
- ポータブルスキルとは
- 今すぐやるべきこと
この記事を書いている僕は、
- 転職経験4回
- 転職支援サービス利用歴5年以上
- 利用サービスは、エージェントも含め10サイト以上(主要なところはすべて押さえています)
- 独立経験あり
- エンジニア歴20年
- 普通の会社員
- 直近では、44歳で中小から大企業へ転職成功
このような僕が解説していきます。
40代の転職に必要なスキルとは
40代の転職に必要なスキルはこちらです。
- 応用力・適応力→即戦力
- 教育、指導
- マネジメント
- ポータブルスキル
前提になる話と合わせ、説明していきます。
40代の転職は難しい現実
まず、30代の転職に比べて難易度が上がるのは当然と考えてください。
理由は、30代と40代の応募者がいたとして、同等のスキルであれば、30代の方が採用され易いからです。
「それは年齢差別だ」という人もいますが、それが現実です。
一般的には、若い方が柔軟で体力もありフットワークが軽いですから、新しい環境への適合性や、将来性を考えると若い方が良いと考える方が自然です。
ここは採用側に立って考えてみたら容易に想像できると思います。
そういうビハインドがあるということを前提として「弱者の戦略」を立てなければならないことを念頭に置いておいてください。
45歳定年制
少し前に、サントリーホールディングスの新浪剛史社長が「45歳定年制にして個人が会社に頼らない姿勢が必要だ」と提案したことで大炎上しました。
参考記事
この新浪社長の発言を受け入れられる人と受け入れられない人がいたと思います。
僕は受け入れられました。
言い方の問題はあったかも知れませんが、内容としては当然だと思いました。
企業として、経営者として、危機感を持っていたらそういう方向性になるはずです。
他の多くの大企業も、リストラで似たようなことを実際にしています。
もう未来の話ではなく、現在進行中の現実なのです。
新浪社長の発言が炎上するということは、日本の多くのサラリーマンが、危機感を持たず、のうのうと会社にしがみつくことが当然だと思っているということが浮き彫りになりました。
これでは日本の将来が不安になります。
厳しい言い方ですが、このような考えでは転職は難しいです。
45歳定年制については、別の記事で詳しく解説したいと思いますが、ここでは会社に頼らない自立した人材にならなければならないということを意識しましょう。
技術系の転職は難しい?
ネットでは「技術系の転職が難しい」というような情報が大量に出ています。
僕は全く逆で、技術職の方が転職し易いと考えています。
要は、やるべきことをしっかりやっていれば、転職は難しくないのです。
こちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。
【本質を突く】本当に技術職の転職は難しいのか?【ネットの情報を検証】
一般的にこのように見られているのか?よくわかりませんが、20年以上技術屋をやっている僕としては、正直心外だなと思いました。
まぁネットの情報ですので、ツリだったのかも知れません。
でも悔しくないですか?
僕は悔しかったので、啓蒙活動をしようと思いました。
同世代のエンジニアの皆さん、一緒に頑張りましょう!
40代の転職に必要なスキル
では上記を踏まえて、本題の「40代の転職に必要なスキル」について詳しく解説していきます。
30代とは10年ほどキャリアの差がある訳ですから、その分はアピールする必要があります。
40代の転職に必要なスキルはこちらでした。
- 応用力・適応力→即戦力
- 教育、指導
- マネジメント
- ポータブルスキル
ポータブルスキルは30代と差をつけるのは難しいですが、必須スキルですので本項に挙げました。
詳細につきましては次項で解説します。
応用力・適応力→即戦力
長いこと仕事をしていると、色んな事を経験していると思います。
その幅広い経験によって、応用力や適応力が身に付いたというアピールができます。
例えば、製品や工程、職場が変わっても対応できますよというアピールに繋がりますし、広い視野で業務を進めることができ、応募先の職場で貢献できるということもアピールできます。
つまり「即戦力」のアピールができるということです。
若手との10年間の差をアドバンテージにするには最も有効でアピールし易い必須スキルです。
教育・指導力
長く勤めていると、後輩の指導だったり、業者の指導を行う機会があったと思います。
若手の指導・育成も、会社として重要な仕事でコストも掛けていますので、その経験がアピールできると有利になります。
マネジメント
これは必須スキルではありませんが、マネジメント経験がある方が評価は高くなります。
理由は、より経営側の視点を持っていると認識されるためです。
もう若くありませんから、会社の愚痴を言うような経営サイドの意向も汲めない不満分子が会社にとって一番迷惑です。
そういう意味で、マネジメント経験から、経営側の難しさへの理解や上層部への敬意などを伝えると印象が良くなります。
求人案件が管理者候補であれば、当然ながらこれは必須スキルになります。
役職がついていなくてもいいので、上司から任されていた管理業務など、ちょっとした経験を伝えるようにしましょう。
ポータブルスキルとは
ポータブルスキルとは「持ち出し可能な技術」つまり、「社外でも通用する能力」のことです。
具体的には以下3つの観点に分類できます。
- 専門的な知識・技術
- 仕事のし方
- 人とのかかわり方
それに、適応性を掛け合わせるということです。
前項の即戦力に繋がりますね。
ではそれぞれ解説していきます。
専門的な知識・技術
自分の専門分野が何なのかを明確にしましょう。
僕はゼネラリスト志向ですが、専門性も必須だと思っています。
自分は何ができて、どう会社に貢献できるのかを明確に伝える必要があります。
こちらの記事もご参考まで。
ゼネラリストは転職できない?【失敗しない凡人のキャリア戦略の第一歩】
【キャリア戦略】複雑化するキャリア形成の型【ビズリーチに学ぶ】
「仕事のし方」の観点
- 現状の把握
- 課題の設定
- 計画の立案
- 課題の遂行
- 状況への対応
これは、PDCAと言ってもいいと思います。
仕事の進め方の基本なので、殆どの方が経験しているでしょう。
経験していない方はこれからでも大丈夫ですので、意識しながら業務に取り組みましょう。
「人とのかかわり方」の観点
- 社外対応
- 社内対応
- 部下マネジメント
これはコミュニケーション能力ですね。
殆どの求人に、「コミュニケーション能力が大事」と記載されています。
本当に必須スキルです。
「部下マネジメント」については役職がついていなくても大丈夫です。
先述の通り、教育・指導や任された管理業務、フォロワーシップ、チームワークなどに置き換えてアピールしても良いと思います。
苦手意識のある人には簡単に身に付くスキルではありませんが、生き残るために頑張って意識していきましょう。
このように、ポータブルスキルとか言っても、特別なことではないことが分かると思います。
日々コツコツとやるべきことをこなしていくということが大事になります。
時間がある時にこちらもご一読ください。
厚生労働省の”ポータブルスキル”活用研修 講義者用テキスト
採用者向けの資料のようですので、知っておくと有利になると思います。
今すぐやるべきこと
本ブログでは再三再四お伝えしていますが、まずはキャリアの棚卸しをやりましょう。
やりかたについてはこちらの記事を参考にしてください。
市場価値を高めるためのキャリアの棚卸しをやろう【年末の振り返り】
ポータブルスキルについてはこちらの記事の後半部(今すぐやるべきこと)を参考にしてみてください。
【本質を突く】本当に技術職の転職は難しいのか?【ネットの情報を検証】
これは転職をするかしないかは関係ありません。
自分のキャリア形成のために必要だと思って取り組んでください。
キャリア形成をしっかりやっておかないと必ず淘汰されます。
厳しい言い方ですが、言い過ぎでもなくサバイバルの時代に既に入っています。
一緒に頑張っていきましょう!
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