資格は転職に有利なのか?【職種別】役に立つ資格とキャリアプランおすすめ

キャリアアップ

「転職を考えているけど、アピールできるスキルがないから資格を取った方がいいのかな。。。」
「転職に向けて資格を取得しようと思うけど、どの資格を取ればいいの?」
「何か資格を持っていた方が転職には有利って聞くけど、本当なの?」
「転職に有利な資格はどれ?」

自分のキャリアアップを考えた時に、皆さん考えることだと思います。

本記事では、これらの疑問にお答えします。

本記事の内容
  1. 資格を取ると、本当に転職に有利になるのか
  2. 有資格者のニーズ
  3. 【製造業】技術系おすすめ資格とキャリアプラン

この記事を書いている僕は、
・エンジニア歴20年
・転職経験4回
・独立経験あり
・普通の会社員

こういった僕が、実体験を基に解説していきます。

資格を取ると、本当に転職に有利になるのか

転職を考えているけど、自分に自信がなかったり、キャリアアップを目指そうとしたりすると
「資格を取ってみようかな~」
って考えますよね。

でも、資格取得は結構大変です。
業務に役立つとか、待遇(給料)が良くなるとか、明確なメリットがないと中々手を出しにくいと思います。
時間も限られていますし、ムダな努力はしたくないですもんね。

「資格を取ると、本当に転職に有利になるのか」
という問いの答えは
「職種によっては有利になる」
ということになります。

また、資格を選ぶに当たっては、自分のキャリアをどう描くかというところが重要になります。
目的もなくただ資格を取得するだけでは趣味になってしまいますので、キャリアビジョンとセットで考え、戦略的に行動するべきです。

上記を踏まえ、職種ごとに資格のニーズについて解説していきたいと思います。

有資格者のニーズ

まず、本記事を書くに当たりネット上で情報収集しましたが、
網羅性が高く、調べ易かったサイトをご紹介しておきます。
ご参考まで。

資格の取り方

有資格者のニーズについては、資格サイトからではなく、僕自身が求人情報・オファーメールから得たものを総合的に判定しているつもりです。

一方で、自分の実務経験から得た私見も多分に取り込んでいます。
いわゆる独断と偏見です。
そこに発信する意味があるとも思っています。
しかしながら、エンジニアの実務者としては幅広い経験がある自負もあり、リアルな情報だと受け取って頂けると幸いです。

では、職種ごとに解説していきます。

技能系

転職という前提で言うと、ニーズがあるのはやはり設置義務のある業務独占資格になると思います。
例えば、工場で言うと電験(電気主任技術者)やボイラー技士などが主要な資格ですね。

電験は、本当に求人票でもよく見かける資格の一つなので、難易度高いですが、頑張って取得する価値はあります。
定年後も務めることが出来ますし、独立も可能な、非常に価値の高い資格と言えます。

ボイラー技士については、環境への配慮・技術革新等で、将来性含めてそこまで有望とまでは言えません。
特にビルや病院などの小規模なものは資格不要になっていますので、ニーズも限定的です。
取得するなら1級か特級を狙いましょう。

技能系は作業自体に資格が必要だったりすることが多いので、その仕事をやりたい場合は資格を取らざるを得ないというのが実情です。

仕事で必要になって会社から資格を取らされることもあると思います。
その時はラッキーと思って積極的に取っておきましょう。

因みに僕は、来年「乾燥設備作業主任者」を取得予定です。
会社命令ですが、ラッキーって思ってます。

工場施設管理系

この分野は、将来性が非常に高いと考えています。
技術革新が進んでも、工業自体がなくなるわけではないからです。

例えば、近年ITの発達に伴い半導体の需要も急激に増えており、機能的にも役割が益々高まってきます。
より効率的な生産体制を構築する必要が出てくるわけです。

また、環境問題やSDGs対策として、業務独占ではないですが設置義務のある「エネルギー管理士」や「公害防止管理者」等のニーズも高まっています。

ただ、これらの資格は、企業側としては従業員に取らせるような傾向が強く、中途採用者に求めることは少ないように感じています。
求人票には「持っていたら優遇します」くらいの感じです。
とは言え、ニーズは高いので、取得する価値は十分にあります。

業界特有の資格、
例えば、危険物取扱者・有機溶剤作業主任者・高圧ガス製造保安責任者もニーズはありますが、汎用性がやや低いので、おすすめ度としては上記より下がります。
しかし、難易度もお手頃なので、とっつきやすいですし、コスパは良いと思います。

個人的におすすめなのは、生産技術+工場管理のスキルを身に付けることですね。
大企業はかなり細かく分業していますが、中規模以下の工場では、工場管理と生産技術を兼ねているところが多いです。
生産技術をしながら「エネルギー管理士」や「公害防止管理者」を取得すると良いと思います。
そこから大手に転職するというキャリアプランもありです。
大変ですが、チャレンジしてみましょう。

研究開発・設計系

R&Dや設計(建築を除く)に就くのに資格は不要なんですよね。

しかも、専門分野が細分化されていて汎用性が低いので、尚更資格について悩むところだと思います。

僕個人的には、この分野の人は特に資格は不要かと思っています。
実績が一番の資格になりますので。

将来的に独立したいと考えている場合は、技術士などを取るのも良いかと思います。
技術士は難易度高いですが、自分の専門分野であればそれ程難しくはないはずです。

僕も技術士(機械部門)の1次試験を受けたことがあります。
合格しましたが技術士会には登録していないので、技術士補の称号は得られていません。

因みに、建築部門においては技術士が重宝されます。
入札するのに必要な資格だったりするので、技術士でも建築部門だけが突出してニーズが高いです。

転職サイトのレジュメ(所有資格欄)に「技術士」のワードを入れるだけで、建築業界からのオファーが大量に来ます。
機械部門であっても来ます。
それだけ技術士(建築部門)のニーズは高いです。

建築業界は特殊ですね。
設計にも資格が必要ですし、RCCMなど重要な資格がたくさんあります。
安全上の観点から、国も重要視しているということですね。

また因みにになりますが、船舶設計は資格不要です。
建築同様、安全上の規則など結構厳しいのですが、設計資格は不問という別の意味で特殊な業界です。

他には、弁理士を取得し転職・独立したり、社内の知財部に異動という道も考えられます。
知的財産戦略は、大企業にとって大きなテーマであり、その分ニーズも高いです。
将来的にAI・ビッグデータ等進むとどうなるかはわかりませんが、当面は有望な分野です。

IT系

こちらは現在最もアツい分野なので、資格取得を考えている人も多いかと思います。

しかしながら、逆に資格は不要かと思います。

資格がなくてもニーズが非常に高いので、早く実務に就いて実績を積む方が良いです。
採用側も、有資格者を求めている感じではありませんので、若い方はどんどんチャレンジするべき分野だと思います。

スキルに自信がない方は、エンジニア派遣の会社への転職を選択肢として考えても良いかも知れません。
メイテックなど、優良企業もたくさんありますし、今なら未経験者でも採用してもらえる可能性が結構あります。

恐らく、ITスキルは急速にコモディティ化が進むと思われますので、早めに実績を積んで、その後に難関資格を取っていくのが良いと思います。
例えば「ITストラテジスト」「システム監査技術者試験」「プロジェクトマネージャ」などです。

ただのプログラマーではなく、経営サイドに近く、マネジメントやコンサルへの道を意識すると、キャリアビジョンも描きやすく、やりがいを感じることができると思います。

大企業のCTO(最高技術責任者)も射程圏内に入ってきます。

本当に今がチャンスだと思います。
僕が20代なら間違いなくこの道を選びますね。

【製造業】技術系おすすめ資格とキャリアプラン

前項までで述べた通り、職種によっておすすめ資格は違いますので
本来、万人におすすめできる資格というのはないのですが、
製造業に絞ってのおすすめ資格とキャリアプランをピックアップしてみました。
前項のまとめになります。

技能系

【資格】
・電験三種
・電験一種

【キャリアプラン】
まず電験三種を取得し、実務経験を積んで電験一種を取得します。
社内でもある程度のキャリアアップ(出世)も狙えますし、出世願望がない人も職人として食いっぱぐれることはありません。
定年後も就業できますので、生涯現役も狙えます。

工場施設管理系

【資格】
・エネルギー管理士
・公害防止管理者

・電験三種(あれば尚よし)

【キャリアプラン】
実務では、安全・環境・コンプライアンスを徹底的に意識します。
恐らくISO9000シリーズ、14000シリーズに触れる機会も多いと思うので、積極的に吸収しましょう。
上記資格を取得したら、部門長や工場長も狙えると思います。
もちろん出世に興味がなくても、プレイヤーとして活躍できますし、大企業への転職や独立の道も開けます。

生産技術から入れる場合は、工場全体の運営を意識しながら業務に当たりましょう。
社内のキャリアアップはもちろん、コンサル業も視野に入っていきます。

研究開発・設計系

【資格】
・特に必要なし

【キャリアプラン】
とにかく実績を積んでいきましょう。
スペシャリスト派かゼネラリスト派に分かれると思いますが、個人的にはゼネラリストがおすすめです。

こちらの記事も参考にしてみてください。
【凡人のキャリア戦略】ジェネラリスト志向【潰しが効くスキルを身に付ける】

また、定期的にキャリアの棚卸しをして、成果とキャリアを結びつけるよう意識しましょう。

こちらの記事も参考にしてみてください。
市場価値を高めるためのキャリアの棚卸し【年末の振り返り】

IT系

【資格】
・ITストラテジスト
・システム監査技術者試験
・プロジェクトマネージャ

・英語(資格でなくてもスキルがあればOK)

【キャリアプラン】
まずは実績を積んでいきましょう。
その後、資格を取得し、マネジャーを目指しましょう。
力がついたら、起業の道も見えてくると思います。
プレイヤー志向の場合、フリーランスでもよいと思います。
英語力があれば、さらに可能性が広がります。

個人的にはIT系で、資格取得→マネジャーが一押しです。
今は企業内に専門家が少ないので、大企業でも上を目指せます。

いかがでしたでしょうか。
参考になると嬉しいです。

キャリアアップ目指してがんまりましょう!

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