ソニーとホンダ 夢のタッグにワクワクが止まらない

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ソニーEVの提携相手は、ホンダに決定!

ソニーグループがEVの試作車「VISION-S 01」を発表したのが2020年1月のこと。

その時点では、具体的な事業化はイメージできていなかったようです。

恐らく、ソニー自身が自動車メーカーを目指しているわけではなく、提携先を探していた。
そして、その提携先がまだ見つかっていなかったので、事業化について明言しなかったものと推測します。

だから、ソニーがどこと組むのか、個人的に注目していました。

後出しじゃんけんみたいで恐縮ですが、僕個人的にもホンダと組むのではないかと予想していました。

ホンダは、EVや自動運転など、新技術開発において他社に後れを取っている印象があったのと、企業文化的にもソニーと相性がいいと思ったからです。
そして、グローバルでブランド力がある。

まさにwin-winの関係が築けます。

何より、そうなって欲しいという気持ちが強かったのもあります。

スズキの可能性もあるかなとも思いました。
今後のEV市場は、コンパクトカーの割合が増えるのではないかと予想したためです。

しかし、VISION-S 01がクーペタイプ、VISION-S 02がSUVタイプということもあり、スズキは可能性低いなと。

三菱は企業文化的にソニーとの相性がよいとは思えず、ソニーとの提携はイメージできません。

そうなると、やはりホンダが最右翼だろうと踏みました。

ビジネスの世界ですから、ビジネス上の損得が最優先されるのは当然で、海外の自動車メーカーと組むことになる可能性もあった訳です。

でも、日本人としては、やっぱり日本のメーカーと協業して欲しいという思いはありました。

だから、このニュースを知って、本当に嬉しかったです。

ソニー側が提携先となる自動車メーカーを探していると思っていましたが、今回の件についてはホンダから話を持ち掛けたようですね。

ホンダの三部社長は、
「21年夏にホンダから提案し、両社の若手社員を中心とした(次世代モビリティーに関する)ワークショップを立ち上げた。21年末には社長同士で話し合い、検討を加速させたことが、今回の提携につながった」
とコメントしており、「若手同士でまずワークショップを立ち上げた」というのが両社らしいなと思いました。

ソニーは、TSMCの新工場にも出資を決めていますし、今後の活躍が益々楽しみです。

【参考記事】
ソニーとホンダの新会社、独自ブランドのEVを25年投入

“ソニーカー”はホンダが製造 モビリティー分野で戦略提携へ

ソニーグループ社長と幹部「EVの新しい造り方模索」

世界No.1自動車メーカーはどこだ?トヨタVSフォルクスワーゲン!?

【内部リンク】
【日本政府が支援】半導体業界の巨人TSMC(台湾)の熊本工場建設について

課題と解決策について考察してみる

自動車製造について

自動車製造には、トヨタ生産方式やマツダ混流生産など、特殊なノウハウがあります。

そして、強靭なサプライチェーンも必須になってきます。

また、製造工場だけでなく、整備工場等のアフターサービスネットワークが不可欠であり、それらインフラ整備に多大なコストと時間が必要です。

テスラは、幸運にも工場を、生産技術+作業者込みで棚ボタで安価にゲットできましたが、サービス網が不十分で、リコール対応がまともにできないという問題を抱えているようです。

その点、既存の大手自動車メーカーと組めば、上記問題をクリアできる訳で、ソニーがどこと組むかに注目していたわけです。

結果的に、ホンダと組むことになり、製造上の課題は殆どなくなったと言って良いと思います。

共同開発

開発において、大枠では、「ソフト:ソニー/ハード:ホンダ」になると思います。

もちろんイメージセンサー等はソニー側(ソニーセミコン)が供給すると思いますが、大枠での分担がハード/ソフトになりますので、協業に起因する大きなトラブルは起き難いと思います。

また、ソフト面、ビジネスモデルなどはソニーが主導権を握ると予想され、ソニーのパーパス(存在意義)
「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」
を発揮してくれるものと期待しています。

競合他社の脅威

ライバルの筆頭は、テスラではなく、アップルになると思います。

そしてアップルのパートナーが誰になるのか、大変気になります。

アップルは、品質には一切妥協しません。
ですから、アップルの要求に応えられる技術力を持ったメーカーが選ばれるはずです。

それを考えると、日本かドイツの自動車メーカーが選ばれるのではないかと予想しています。

そして、僕の予想では、ズバリ日産ではないかと思っています。

どのメーカーと組めばwin-winになるか消去法で考えました。

・ドイツ車はブランドイメージが強く、アップルとwin-winになるのは難しいのではないか。
・トヨタは、アップルと組んでもwin-winにはならない。独自路線で行くと思います。
・スバルは北米、マツダは欧州のイメージがあり、グローバル展開では少し弱い印象。

コンパクトカーに絞るならスズキもありかも知れませんが、アップルカーは居住性をより重視し、新たな価値創造もしてくると思われ、それにパートナーとして技術で追従できるのは日産かなと。

そうなると、かなり強力なライバルになります。

VAIO vs Mac
Walkman vs iPod
Xperia vs iPhone

次の戦いの舞台はEVですね。

個人的にずっと応援してきたソニーですので、モビリティ分野での活躍にも期待しています。

今後の展望を予想してみる

ソニーやアップル、グーグル等の参入で、EVは単なるエンジン車の置き換えに留まらず、異次元の乗り物になりそうな様相を呈してきました。

ソニー、アップルとも2025年に発売を発表しています。

ソニーは感動を、アップルは新たな価値創造を提供してくれると思いますが、正直どのような展開になるのか想像がつきません。

3年後、歴史が変わる瞬間を見届けましょう。

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